死龍の軌跡

□十章
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その後ベアードはリン達が情報を聞き出す前に隠し持っていた毒薬で自ら息を引き取った。彼の胸ポケットにはニニアンが探していた『ニニスの守護』が見つかった


マシュー「ありゃりゃ?もう終わっちゃいましたか?」

ニニアンに指輪を返してから数分後にマシューとラスが戻ってきた。

リン「二人とも随分遅かったわね」

ラス「軍師は・・いないのか?」

リン「ガリアスのこと?」

マシュー「ガリアスさん、不穏な空気を感じて転移魔法でどっか行っちゃいました。」

その言葉はリンを大いに驚かせた

リン「何ですって!?あなた達も探すのを手伝って!」

慌ててその場を離れるリン。いつもいる騎士の二人は偵察を行っていたので気づけなかった
















リン「ガリアス・・・どこいったの?」

古城の中をくまなく探すリン。だが、何処にもその姿はなかった。それどころか彼の特徴である断絶された死体もなかった。

リン「一体どこに・・・・!?」

ここで初めてリンは周りの異変に気づいた。

リン「音が・・・ない?」

この古城はさほど大きくない。普通なら人の声ぐらいするはず

??「気に入ってくれたかい?嬢ちゃん。俺の空間によう」

ガリアスはおろか今いる仲間のどの声でもなかった
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