死龍の軌跡

□十章
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古ぼけた古城。平和になった今は訪れるものなど殆どいない。だが、今日は10人程度の武装した集団が入り口に集まっていた

リン「奴等は、、ここに 入っていったそうよ。」

ガリアス「そうだな。コットもそう言ってる。」

肩に乗っているコットを撫でながら言った

ニルス「・・・リンさま、あの・・・ ほんとに 取り返しに行くの?」

リン「ええ、行くわ。」

ニルス「でも! ここは やつらのアジトだよ?もっともっと強いやつが たくさんいるんだよ?」

【黒い牙】のことを知っているニルスは不安を隠せなかった

ニニアン「・・・指輪のことは もういいのです。ですから・・・」

ニニアンも同様、不安の色を隠せなかった

リン「ガリアスが賛成してくれなかったら私も無理するつもりは なかったの。でも、ガリアスは戦うことを選んだ。勝算がなければ そんな選択をする人じゃない。私は・・・ ガリアスといっしょなら勝てると思う。だから、私たちにまかせて。 ね。」

ニニアン「・・・リンさま・・」

二人は不安を抱えてはいたが先程とは違って少し穏やかな表情を浮かべた



セイン「リンディス様、ガリアスさん。中は、思っていたより 数が多そうですよ。」

偵察から戻ってきた3人からの報告を聞いてガリアスは紙とペンを取り出し何かを書き始めた

ガリアス「マシュー、中で壊れてる箇所はあったか?」

マシュー「中は思ったより綺麗でしたよ。多分、奴等が改装したんだと思います。」

ガリアス「そうか・・」

この後偵察をした3人(と一匹)に二つ三つ質問すると

ガリアス「リン、これを」

さっきまで書いていた何かをリンに渡した

リン「?これって・・」

ガリアス「古城の内部の地図だ。」

リン「こんな短い時間で!?」

ガリアス「それくらい出来なきゃこういう仕事はできませんよ」

ウィル「うわっ、すげぇ〜」

ウィルが隣から除きこみながら呟いた

ガリアス「構造的には攻めれる箇所は二つ。でも、もろい壁があったからそこは俺とマシューとラスでいく。」

リン「後の2ヶ所は?」

ガリアス「お前が選べ。理想は各4、5人だ。残りはないとわ思うが敵の援軍が来たときの壁役をさせる。」

「時間がないから直ぐにな」と付け加えるとガリアスはラスとマシューと共に準備を始めた
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