死龍の軌跡

□四章
2ページ/6ページ

リン「これは・・」

見ると辺り一体が寂れた村だった

セイン「ひどいな…。ここの領主は何をやって-リン「タルビル山の山賊よ」?」
リン「その山には凶悪な山賊が巣食っている。山を挟んで、ちょうど反対側に 私の住んでいた村がある。私の部族も・・・タラビル山賊の一団に 夜襲をかけられて、一晩でつぶされた わ・・・ 運良く生き残ったのは、 私をいれて、10人に満たなかっ た・・・血も涙もないヤツら・絶対に・・・許さない・・」

今のリンの目は『復讐』という怒りに満ちていた

セイン「・・・リンディス様。」
ケント「・・・・。」
リン「ここから 逃げるんじゃない・・。私はいつか戻って両親の、みんなの仇を討つ!」

そこには怒りが備わっていた


『お前はわしの復讐を果たせ!!』

『今こそ仇を討つのだ』

ガリアス「くっ・・。」

ガリアスはみんなに隠れて頭を押さえた。

セイン「その時は・・俺も連れて行って下さい。」

珍しくセインが真面目に答える

ケント「私も、お忘れなきよう。」
リン「二人とも・・」

ガリアス「復讐は何もうまないわ(リンの声)」

リン「!?」
ガリアス「あなたはまだ穢れてない。今ここで怒りに身をまかせると後悔する」

リン「ガリアス!!」

ガリアスはフードを外し

ガリアス「すまない。でも俺は復讐に囚われて愛する人を殺した仲間を知っている。」
全員「・・・・・・。」

少し沈黙が続いた時


「おいおい!ねぇちゃんどうしてくれるんだい!?」

沈黙を破って、いかつい男の声が聞こえた。ガリアスは切り替えて周りを見渡した。

ガリアス「ねぇちゃんってあれか?」

ガリアスの指差す先には空飛ぶ馬「ペガサス」を指した

リン「まさか・・。」

リンは慌てて声のする方へ走った。

ケント「リ、リンディス様!-ガリアス「少し待ってろ」!?」

ガリアス「騎士のお前が行くと厄介になる」

ケント「クッ!」
セイン「おい相棒!やっぱリンディス様は美人だよな?」

こんな状況でもセインはケントをからかった。まぁ、それが彼の
いいところでもある。

ケント「セイン!」
ガリアス「顔が赤いぞ相棒(セインの声)」

ケント「!!!!」

ロディと違ってこいつはいじりやすい(笑)
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ