死龍の軌跡
□序章
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ガリアス「どういうことだ!」
クリス「落ち着けガリアス」
今にも殴りかかりそうなガリアスを宥めるクリス
ジェイガン「左様、今は落ち着かれよ」
俺を制したのはクリスとジェイガン。どちらもアリティア騎士だ(ただ、ジェイガンはすでに引退している)
マルス「いや、当然だよ…。」
元気なく返事をするマルス。ガリアスにとってこんなマルスは初めてだった。
ガリアス「何があったんだ?」
クリス「シーダ様がメディウスの呪いにかかったんだ」
クリスは悔しいをしながら寝ている少女に目を向ける
死んではなかった。でも、少女が動き出す様子は全く見られなかった
カタリナ「ダメです、シーダ様には強力な呪いが掛かってます」
今、シーダに携わっているのはカタリナ。かつて、マルスを裏切ったがクリスの命懸けの説得で再び騎士となった。ちなみに、そのクリスとは恋仲である。
ガリアス「闇魔法なら俺も詳しい。俺にも確-カタリナ「ダメなんです」?」
カタリナ「呪いを解くのは簡単なんです。ただ、解くのに必要な道具が足りないんです」
すると今まで黙っていたマルスがカタリナに詰め寄った。
マルス「それは何なんだ!僕はなんとしてでもそれを手にいれる!!」
カタリナは少しばつの悪い顔をすると
カタリナ「魔竜の涙です。」
マルス「えっ?」
カタリナ「ただの竜の涙ではだめです。メディウスみたいな強力な竜じゃなければ駄目なんです」
皮肉にもマルスは世界を守るためにメディウスを討ったばかりである。
「そんな…。」とマルスが小さく呟いて壁にもたれ掛かる
クリスがマルスを椅子に座らせるとカタリナは話を続けた
カタリナ「それに、『魔の器』『女神の涙』も必要なんですが、それはこの大陸のどこを探してもないんです」
カタリナは悲しそうにマルスに真実を伝えた。
マルス「そんな・・じゃあ、シーダは一生目覚め-ガリアス「ないことはないぜ」えっ!?」
ガリアスがゆっくりと前に出た。
ガリアス「なぁ、カタリナ。それは別の大陸にはあるんだろ?」
カタリナ「えっ?たしかに可能性はないとは-ガリアス「よし!決めた!」え?」
クリス「な、何を?」