死龍の軌跡

□十三章
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カートレー領。海山の幸では劣るところがあるが、商業の街として賑わっていた。

だが、ある宿が商談以外の話がされていた。

エリウッド「!!わかった!直ぐにでも交渉してくる!」

エリウッドは荷物をまとめると直ぐに宿を後にした。

リン「ふぅ・・」

エリウッドとついさっきまで話をしていたリンはほっと胸を撫で下ろした。


セイン「これで大丈夫ですね!」

ケント「セイン!喜ぶのはエリウッド様が無事交渉をすましてからだ!」

何故リン達はキアランではなくカートレー領にいるのかといるとガリアスの命令で情報収集にあたっていたマシューの報告が原因であった。

報告によるとキアラン候が病に倒れたのは本当のことでそれは毒を盛られていることによるがキアラン候を慕う者の姿が行方を眩ましていることだった。

更に「裏切者の騎士セインとケントが公女リンディスを騙る偽物を率いてキアランを乗っとる」というデマを流されたのである。

ラングレンの嘘を正すには直接キアラン候に会うしかない。しかし、他の諸侯に援軍が来ればいかにリン達でも太刀打ち出来ないだろう。そこで援軍がこられないようにエリウッドを頼ることになった。

エリウッドはリンディスを助けるため諸侯と交渉に向かったのだが・・

リン「・・・・。」

何故かリンは今までにないぐらい不機嫌だった。

シルフ「あ、あの・・」

リン「何?」

シルフ「Σ!!」

凄みのある声にシルフは後退りをした。

ウィル「かなり怖いっすね・・」

何時もニコニコしているウィルでさえ顔がひきつっていた。

見かねたケントが口を開いた


ケント「リンディス様・・・そろそろガリアス殿を-リン「その名を呼ばないで!!!」は、はい・・」

何故リンがここまで怒っているのかというとそれは2日前にさかのぼる
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