BLACK BIRD

□第八話
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―――西門近く―――

匡と雛は、二人っきりで話してた。

匡「話ってなんだ?」

『うん。実沙緒には言ってないんだけどね。実沙緒に結界張ったの』

匡「結界?」

『うん。何かあったとき、匡ちゃんたちがいつも近くにいるとは限らないでしょ?その時は私が時間稼ぎでもできたらなって思って。もちろんその結界が実沙緒に何か悪さすることはないよ』

匡「確かにそうだな。学校でも俺よりも雛のほうが早く助けに行けるしな」

『雑妖だったら多すぎたら無理だけど、一人でも倒せるし。でも人の形をした妖は時間稼ぎが精いっぱいだと思うの。とりあえず匡ちゃんには言っとこうと思って』

匡「あぁ。ありがとな。一様あいつらにも伝えとく」

       バシャバシャッ

『水の音?なんだろう・・・』

匡「さぁ?・・・!!あいつっ!」

『ちょっ・・・匡ちゃん!?』

突然走って行った匡を追うと、子供が川で溺れていた。匡はそれを助けに行ったのだ。

匡「っぱあ・・・はぁはぁ、大丈夫か?」

「ふえぇぇん、ありがどー」

『もう大丈夫だよ?怖かったねー』

匡「今度から気をつけろよ」

「うん!」

「大丈夫!?」

「お母さん!!」

近くでアワアワしていた子供の母親が駆け寄ってきた。

「ありがとうございました、うちの子を助けてくれて」

匡「いえ」

『じゃあね』

「ありがとーお兄ちゃん、おねえちゃん!」

『さて、学校に戻ろうか』

匡「あぁ」

『・・・寒そうだね、匡ちゃん』

匡「うるせっ」

親子を見送った後、二人は騒いでる学校へと戻った。

『ちょっと匡ちゃん。廊下で脱がないでよ。せめて・・・』

「「「「「ぎゃーーーーーっ」」」」」

「先生って着やせする方だったんだね・・・」

「腹筋われてる〜」

『じゃあ、私は教室行くね』

匡「あぁ」

匡と別れ、マナとカナのところに行った。

『おはよー、マナちゃんカナちゃん』

カ「おはよー雛。どうして烏水先生と一緒だったの?」

『朝会ったから。話してたら匡ちゃんが子供がおぼれてるのを見つけてね』

マ「へぇーそうなんだ。てか雛って烏水先生のこと名前で呼んでるよね。どうして?」

『匡ちゃんとは昔あったことがあるの』

カ「だから名前で呼んでるんだ」

『うん。でも匡ちゃんの個人情報は話さないよ?』

マ「わかってるよ」

その後、実沙緒が来るまで雑談をして過ごしていた。
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