BLACK BIRD
□第四話
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実「・・・やっぱり人が集まるところにはくさるほどいるなぁ・・・まぁ、くさってんだけど・・・」
『くさってるって・・・』
結局二人だけで来た実沙緒と雛。人ごみの中だけあり、妖がたくさんいる。
『でも気をつけてよ?いたずらにひっかかって転んで道路に飛び出したりしないでね』
実「大丈夫だよ」
ドンッ
ガーーーーッ
「ちょっとあんた!信号赤だぞっ!!」
大丈夫といったそばから、妖に押されて道路に飛び出しかけた実沙緒。危機一髪隣にいたサラリーマンに助けられた。
『実沙緒!!言ったそばから・・・心臓止まるかと思ったじゃない』
実「ごめん・・・うちもびっくりした」
『これだから太郎ちゃんに来てほしかったんだけどなぁ』
実「あ・・・やば。気分悪くなってきた・・・」
『大丈夫?何か飲み物買ってくるね。どこか近くに座ってて』
実「うん。ありがと」
雛が飲み物を買って戻ってくると、あたりには、パトカーが来ていたりしていた。しかし、実沙緒の姿がない。
『あり?・・・実沙緒は?』
実沙緒の姿が見つからす、仕方なく近くを探してみると、ジェラートのお店の近くで、匡に実沙緒がアイスを食べさせてもらっている場面に遭遇した。
(『あちゃー・・・忘れられてるよ・・・しかもイチャイチャしちゃって・・・』)
邪魔するのも悪いと思った雛は三つ子の分のアイスも買って帰ることにした。
―――お屋敷―――
『お邪魔しまーす』
なんとなく「ただいま」と言ったらいいのかどっちかわからなくて(どっちでもいいかも・・・)小さめの声で言ってみたら返事よりも先に叫び声が聞こえた。
実「匡ーーーーーッッ」
ビダンッッ
あまりにびっくりしすぎて、玄関の段差に躓き、おもいっきり転んでしまった。しかしジェラートは無事。
痛む顔を抑えながら声のするほうへ向かうと八大のみんながいた。
豊「あ、お帰りなさい」
『た、ただいま』
伯「どうしたんですか?顔抑えて」
みんなで不思議そうな顔をしながらこっちを向くので、少し恥ずかしがりながらさっきのことを言った。
前「あちゃー、まーたドジふんだんか。相変わらず変わらんのう」
『仕方ないじゃない。びっくりしたんだもの。・・・あ、三つ子ちゃんにジェラート買ってきたよ♪』
「「わーい」」
太「ありがとうございます」