BL
□窒息死
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窒息死(ヨハ翔)
!漫画ヨハン×アニメ翔
なにもかも完璧な家族の中で、唯一出来損ないな僕は窒息しそうなほど息苦しかった
なれる訳もないのにお兄さんに憧れて追ってきたここでも息は苦しいままで
そんな中だった、ヨハンがきたのは
「ショウ!みてくれ、モンシロチョウ!」
「はいはい、紋白蝶だね」
ヨハンは馬鹿にされたのに嬉しそうに笑う
ヨハンの家族のこと、ある日皮肉まじりに聞いたら教えてくれた
絵にかいたような優しい両親。温かい家庭。息苦しいなんて思うことなんてない環境、だからきっとこんな自由なんだ
「ショウにやるよ」
「いらないよ僕。蝶なんて」
勝手に卑屈になってすぐにあきらめて息を潜める
そんな自分を自覚してる
だから自由に生きてる姿を見ると惨めになる
だから嫌いだ、蝶もヨハンも
(ヨハンはどうして僕に構うの。アニキみたいなのに、おかしいよ)
数日後、ヨハンはあの蝶の髪飾りを持ってきた
「…なにこれ」
「髪飾り。ショウに似合うと思ってさ!」
「馬鹿じゃない?いらな、」
「ジュウダイからならハズレのドローパンでも嬉しがるだろ?」
ゆるゆると見上げればヨハンはいつも通り笑ってた
「なぁ、好きだぜショウ!つけなくていいからさ、持っててくれないか?」
出会ってからヨハンにはよく好きと言われてきた
僕は自由なヨハンは嫌いだ、けど自由なヨハンといれば息が楽になると期待して傍にいてみていた
けど結局、息苦しいままだ
「…蝶みたく、僕も剥製にされちゃうかも」
「ははっ!面白いジョークだな!ショウはしないぜ、カゴにはいれてみたいけどさ」