Book Long

□雨の出会い 3話
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そのあと急にTシャツを脱ぐ松本さん。

どうしたのだろうか…?

私は予想できずに、その様子をじっと見つめることしかできずにいた。


『きゃー』という黄色い悲鳴があがる。

スタッフさんに声をかけ、ペンを借りてサインを書きはじめた。
他のメンバーにも頼んでいるようだ。

しばらく様子を見ていたのだが、サインを書き込んでいたTシャツを持って、こちらへ来た。


M「これ、プレゼント。もらってよ。」

「へっ?!」

S「いや、もう、熱すぎるでしょ(笑)ついていけねぇよ!!」

N「相当応援してもらったのが嬉しかったんでしょうね(笑)テンションあがりすぎ!」

O「もらってあげて(笑)」

A「こんな松潤珍しいからさ!(笑)」

「ありがとうございますっ!なんだか申し訳ないです…(笑)」

何度も私のおかげだといってくれる松本さん。
頑張れしか言ってないんだけどなぁ…

まぁ、少しでも力になれたならよかったのかな?
そう思うと、ちょっぴり嬉しくなった。

このTシャツ洗えないなぁ…なんて思っていると、席に戻るよう言われ、戻る途中のことだった。


『ちょっとアンタ…』

そんな小さな声が聞こえたと思ったら、誰かにTシャツを引っ張られた。

(やばいっ!!)

そう思った時には時すでに遅し…

他のファンの人たちも群がって大変なことに…
必死でTシャツを握りしめながら身を守っていたけれど、一生懸命スタッフさんや、嵐の皆さんでその場を鎮めてくれて一安心。

まさかこんなことになるなんて…
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