Book Long

□雨の出会い プロローグ
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あの日、彼に傘を渡さなければ


私は今この場所に居なかったのだろうか…









ス「嵐さん準備お願いしまーす」



M「加奈どうした?もうすぐ出番だぞ?」

「…うんっ!」

S「加奈まだ緊張してんのか?(笑)」

O「オイラは緊張したことねぇよ?」

N「あなたは特別でしょ!」

A「あひゃひゃ、確かに!加奈ー!smileだよぉー!」

「ちょっと待った!緊張してるんじゃありません!!」

S「冗談だって(笑)そろそろ行くぞー!」



みんながスタジオに向かう中、立ち止まっている人が1人。





「あれ?行かないの?」

M「んー…その前に…」



そう言って香る潤くんの香りと共に感じる唇の感触―



「ちょっ…!ここテレビ局だよ?!

M「ふはっ、別にいいじゃん。隠れて付き合ってるわけじゃないんだし。問題ある?」

「そういう問題??」

M「そういう問題。てか、顔赤いけど?(笑)」

「あのねぇ…誰のせ、」




N「イチャイチャしてないで早くねー」

奥からニノくんが呼んでいる。
あぁー恥ずかしい…



M「今行くーー!よしっ、行くぞ?」


そう言って差し伸べられた手を握る。
この手をなかなか離せないんだよね。
相当惚れ込んでます…
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