石神 秀樹

□眠り姫
1ページ/1ページ

今日、ゆきは大学もバイトも休みだと聞いている。

時間が取れたので、会えるかと電話をしたのだが……出ない。

数日前、俺を看病しに来ただけに、嫌な予感がする。



ゆきのアパートに行き、インターホンを押してみた。

………応答が無い。



だが、ゆきは きっといる筈だ。
そう確信した俺は、合鍵を使って中に入った。




案の定、ゆきは赤い顔をして、ベッドで寝ている。
やはり、うつしてしまったか。




石神「大丈夫か?薬は?」


ゆき「…飲みました。」


石神「何か欲しい物は?」


ゆき「喉が渇いて…」




石神「わかった」



俺は冷蔵庫からミネラルウォーターを出してきた。

ゆきは ぐったりして起きられそうにない。

俺は、水を一口含み、口移しで飲ませた。

触れたゆきの唇が熱い。





石神「コンビニで何か買ってくる。」


その場を離れようとすると、ゆきが 不安げに俺の手首を掴んだ。



ゆき「ここにいて。」




ゆきの手が震えている。
悪寒がひどいようだ。


数日前、ゆきが俺を温めてくれた事を思い出す。


石神「………」




俺はワイシャツを脱ぎ、上半身裸になって布団にもぐり込んだ。


ゆき「い……石神さん?」



布団の中で、ゆきのパジャマのボタンを外し、上だけ脱がせて、背中から抱きしめる。


ひどく熱い、小さな身体。


ゆき「はぁ……あったかいです…」



石神「しばらく眠るといい」




まもなく、すぅすぅとゆきの寝息が聞こえてきた。





石神「早く元気になれ…俺の可愛い 眠り姫。」





――END――





あ〜、書いちゃった。裸で看病バージョン…。あはは…
(ToT)
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ