いつかの青春

□第一章 病
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「日由!日由ーー!」

日由は死んだ

クモ膜下出血だ

あれはもう10数年前・・・・・

日由は元から体が弱く桜木病院に長期入院していた

俺は高校に行き帰りに美咲と一緒に日由のお見舞いに行って高校の話を美咲と一緒に面白可笑しくはなしてやった

決まって日由は笑ってくれた

嬉しかった

いつも決まって美咲は5時に帰っていた

俺はというと8時前に母親{香}が来るので決まって一緒に帰った

いつもの事だそう思って当たり前の様にその生活を送っていた

でも…

歯車が狂いだした

日由は無事退院した期間でいうと約一年半

高校には7月から一緒に通える

嬉しかった十分に幸せだった十分すぎた

神様は本当にいるんだなって思えた

==二か月後==

日由は朝一番に起きてピカピカの制服を着て髪をとかし歯を磨き俺を起こしに来た

「おっはよ−!兄ちゃん朝だよ起きて起きて!学校に遅刻するよ〜」

「まだ六時だっての!?」

朝飯もまだ作ってない

俺は眠たい目をこすりながら下に降りた

「兄ちゃん今日のメニューは?」

「兄ちゃん特製目玉焼きとパン!」

「普通じゃんwww」

「いや結構美味いんだくってみな?」

目玉焼き超得意な俺

他にも作れるがめんどくさいのだ

「おわっ!美味い何これ!?兄ちゃん主婦いけるよ!?」

「女じゃねぇし!何より目指してねぇよ!?」

結構楽しかったってか女子と話すのなぜか久しぶりな感じ

それからは…

「ねぇねぇ」

「うん?どうした?」

「兄ちゃんは大学行くの?」

「う〜んどうだかなとりあえず今は行く気はないな」

「じゃあ…なりたい職業は?」

「夢…か…」

う〜ん考えたこともなかった

「とりあえず…」

「専業主婦!」

「はい却下」

「えぇ〜なんでよぉ〜」

「大体金はどうするんだ金は!?」

「う〜んバイト掛け持ち?」

「いくつ?」

「4つ?」

「死ぬわ!」

「大丈夫だよ〜しにゃあせんしにゃせん(笑)」

いぃ〜や死ぬ

「あのな無理だ」

「まったくもぉ〜これだから女々しい奴は…」

「おめぇーにいわれたかねぇ!?」

「えっそう?」

「そうだ」

「そっか〜」

「で?お前の夢は?」

「兄ちゃんのお嫁さんになる!」

「ぶっ!」

吹いた

「嘘だよぉ〜本気にした?」

「するか!?」

となんだかんだやってるうちに8時

「よしそろそろ行くか」

俺たちが通っているのは第一柳沢桜木高等学校家から電車で通って約一時間半

偏差値は60のまぁ中の上ぐらいの高校だ

俺は三年B組日由は二年A組

三年はA〜E組まである二年はA〜Dまでだ

全校生徒約300人

とまぁこんな感じだ

==駅==

「わぁ〜駅来たの久しぶり〜ってか外自体久しぶり〜」

「迷子になるなよ」

「この年でなりません!」

「でもほら〜お前ちっちゃいし」

「身長は関係ないでしょ!?」

「そうかなぁ〜」

俺は慣れた手つきで切符を買う

「あれ?これどうすんだっけ?」

こいつやっぱ覚えてなかったか…

ピッ

「あっ」

「ほらよ」

「ありがとう…」

「ぐずぐずしてると乗り遅れるぞ」

「わっわかってるよ」

何とか間に合った

間一髪だ

ここから一時間半…

本当は寝る…はずだったんだが…

「わぁ〜電車久しぶり〜」

「ねぇねぇあれは?」

「あっあっちは?」

とまぁこんな感じで寝れなかったわけだ

あれっ?寝れないってこんなにきつかったっけ?

正直寝たい…道路でもいいから

で電車を降りて十分程度で高校だ

まぁなんやかんや話をしながら遅刻ギリギリで滑り込みセーフ

いやぁ〜評価下がるとこだった

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