賢者の石

□魔法薬学の授業(中編)
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時間はあっという間に過ぎ、ついに魔法薬学の授業がやってきた。
今日はスリザリンとの合同授業で、教室は沢山の生徒で溢れ返っている。

後からやって来たハリー、ロン、ハーマイオニーは私達の前の席に三人仲良く座っていて、その隣の列にはネビルとシェーマスが緊張した面持ちで座っていた。

だけど、隣のカケルは机に突っ伏したまま安らかな寝息をたてている。
この教室の雰囲気に似付かないほどに。
しかも、数秒置きに意味の分からない寝言が隣から聞こえてくるものだから周りの視線が痛い。

りんねちゃんも先ほどから起こそうとしているのだけれど、当の本人は一向に起きる気配を見せないでいる。

…これはマズい。マズ過ぎる。
もし先生が来たら、こっぴどくしかられて最初からグリフィンドールの印象を悪くしてしまうだろう。

何としてでも起こさなければ…!!

謎の使命感に襲われた私は、カケルの肩を掴んで揺すろうとする。




―――その時、後ろで大きく扉が開く音がした。
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