賢者の石
□魔法薬学の授業(前編)
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急ぎ足で生徒達を追い越す。
そして、ヒナコは黄金色の扉を開けた。
「ええと・・・席はあっちか」
一番左のテーブルに向かい、席についた。
「ヒナコさん、おはよう!」
「おはよう。」
「おあおーいあお! おおいいん・・・」
「ちょっとカケル、飲み込んでから言いなさい」
「あーい」
いつもの光景。
・・・だけど、昨日からは違う。
「「おはよう!」」
ハリーとロンが仲良く歩いてきた。
「ロン、ハリー、おはよう。」
「(ごくんっ)おはよー!」
「おはよう。」
これから始まる第二の学校生活。
正直言って何が起きるか分からない。
というより、もう嫌な予感しかしないけれど・・・
――――でも、絶対に乗り越えてみせる。
そして、皆を、大切な仲間を・・・何があっても守り抜いてみせる。
そう思いながら、私は手元にあったパンを口に含んだ。