賢者の石

□最初の授業
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そして、次にやってきたのは『変身術』の授業。実は私が楽しみにしていた授業の1つだ。

そして、授業の始めからマクゴナガル先生の話が始まった。

「変身術は、ホグワーツで学ぶ魔法の中で最も複雑で危険なものの1つです。いいかげんな態度で私の授業を受ける生徒は出て行ってもらいますし、二度とクラスには入れません。最初に私から警告しておきます」と言うと、先生は教壇の前にあった机を豚に変えて元の姿に戻してみせた。

「うわぁ・・・すごいっ!」

「本当だ!」

生徒達は感激して、早くやりたくてウズウズしていた。私もその中の1人だったという事は内緒にしておこう。
散々複雑なノートを採った後、1人1人にマッチ棒が渡されてそれを針に変える練習がやっと始まった。

・・・・が、これが中々難しいらしい。
現にりんねちゃんの隣にいるカケルはうんうんと唸っているし。りんねちゃんもずっと机にあ
る針を見ているし。

しかし、どんな針にすれば良いんだろうか?
まち針とか?
私はそれを考えてうんうん唸っているのだけれど。

私は、昨日から教科書を必死に読んでいたハーマイオニーに聞いてみる事にした。

「ねぇハ―マイオニ―」

「何かしら?」

「これってどうすれば良いんだろうね」

「・・・ただ針にすれば良いんじゃないかしら?難しそうだけど。」

「いや、どんな針にすれば良いのかと思って」

「何でも良いと思うけど・・・」

「そっか、ありがとう。」

よし、全てはこの一振りに懸けよう。
そう思って杖を針に向けて振った。

『お見事です、МsリンドウにМsグレンジャー!』

・・・はい?

不思議に思って自分のマッチ棒を見ると・・・

「マッチ棒が無い。」
そう言うと、マクゴナガル先生は嬉しそうに言った。

「何言ってるんです?今さっき貴方が針に変えたのですよ」

「えェっ!?」
わ、私が!?

『それにМsグレンジャーも素晴らしい! グリフィンドールに20点、与えましょう』

ちなみにマッチ棒はまち針になっていた。
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