賢者の石
□最初の授業
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そして遂に待ち望んだ最初の授業、『闇の魔術に対する防衛術』。
クィレル先生は頭にターバン(ラベンダー曰く吸血鬼を寄せ付けないためらしい)を巻いていて、その中から悪しゅ・・・ゲフンゴフン、奇妙な香りがする。というより教室中から変、じゃなくて個性的な香りが漂っている。
そのクィレル先生はというと、自己紹介で生徒から質問攻め(主にターバンについてだが)になっていて、特徴的などもり声で喋っていた。
「先生! そのターバンってどうやって手に入れたんですかー?」
ちょっ! 先生に対してなんて失礼な・・・
授業がいつまで経っても進まないので、私はハーマイオニーに話しかけた。
「・・・・ねえハ―マイオニ―」
「何かしら?」
「あれってどう思うかな?」
「先生にもよるけど、“本当に“失礼だと思うわ。」
「奇偶だね、私もだよ。」
「先生ー! どうやってゾンビをやっつけたんですか?」
君達はクィレル先生を何だと思っているんだ。