賢者の石
□新たな旅立ち
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とある日、炎天下の中で数人の少年少女が集っていた。
この少年、轟駆流はいつもの調子とは違って元気が無さそうに言った。
「ゼツボー的に暑いぜぇぇ・・・・。」
「それ、今日で5回目だから。というより、毎日言い過ぎよ!」
そう答える、少年の幼馴染は呆れていた。
「だって本当に暑いんだぜ!? ゼツボー的にありえないぜ!」
そんな2人の言い合いを選ばれし5人きっての天才ドライバーが宥める。
「おいおい・・・」
〜主人公 side〜
私達は今、アルカディア学園の限りなく涼しい場所にいます。だけど暑すぎる。何だこの暑さは。
最高気温30度て! 流石の私でも耐えられないわ!
・・・少し暑くなり過ぎたかな?
「まぁ、今日は雨も降ることが無いし 雷よりはマシですよね・・・(苦笑)」
「せやで! 寒いよりはマシや!」
そう答えるのは私の仲間の美輪さとりちゃんと羽根ミチノリ君だ。
こうやって集まっているのはいつもの事で、たまに皆で色んなところに遊びに行ったりするんだけど、今日は何かの用事があったような無かったような。
とりあえず皆に聞いてみる事にした。
「そういえばさ・・・何か今日って、どっか行くんだっけ?」
「確か今日は、イギリスに行くらしいな」
流石シュン君。天才ドライバーなだけあって予定の管理はしっかりできている。
そこで食い付きが早いのはやっぱり・・・
「マジかよぉぉぉ!! ゼツボー的に最高だぜぇぇぇ!!」
「あ、復活した。」
「アルカディアもいきなり海外進出かいな〜
太っ腹やなー」
ごもっとも。
ピコーン! ピコーン!
話しているとジャイロコマンダーが鳴り出した。 音からして確実に私の所に来ているのかな。
「おっと、私のからか。(カチッ)」
通話ボタンを押して、応答する。
「はい、もしもし。」
すると、出たのはカケル達の担任である赤名先生だった。
「重大な話があるから、至急 オペレータールームに来なさい。 もちろん全員よ!!」
「「「「「「了解!」」」」」」