Tales of yield 本編

□-第一章-
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(歩く音)

レムス:樹海ってーのはまだかー?

イスラ:もう少しのはずだけれど……まぁ、その前にスラム街があったはず……

ユティル:スラム街……あそこのことか?

イスラ:あぁ、そうそう!……相変わらず、荒れてるわね……

ユティル:ひどい……みんなぼろぼろの服着て……

レムス:なんだよ……これ……こんなことが……

カピィ:レムス……?

カピィN:あのレムスが……震えてる……

(爆発音)

ユティル:!!?なんだ!?

カピィ:ねぇ!見て!家が燃えてる……!!

イスラ:いってみましょ!!

ユティル:何ぼさっとしてるんだよ!レムス!!行くぞ!

レムス:お、おう!!

(走る音)

住人A:化け物!!!!

住人B:とっととこの街から出ていけ!!!

ラフラ:……!痛い……!ごめんなさい……ごめんなさい……!

ユティル:お、おい、いったいどうしたってんだ……!

住人A:お前らよそ者か?

イスラ:その前に、小さな女の子一人相手にこんな大勢……恥ってもんはないわけ?

住人B:よそ者はひっこんでろ!!

カピィ:どいて!!!

住人A:あ、コラ!!

カピィ:あなた、大丈夫……?痛みは?

ラフラ:……っ!あ、あの……ごめんなさい!!

(走る音)

カピィ:あ、待って!!

(走る音)

ユティル:カピィ!!おい!待てって!!

イスラ:アタシ達も行きましょ、こんなところにいつまでもいたくないわ。

レムス:あ、ああ。

住人A:おい!お前!!

イスラ:何よ

住人B:今俺達を侮辱しやがったな!!!無事で済むと思うなよ!!

イスラ:……はぁ、仕方ないわね。ユティル、レムス。先に追っていて。アタシに考えがある。任せて頂戴。

レムス:おいイスラ、何する気だ

(さえぎるように)

イスラ:早く追って!!見失っちゃうじゃない!

ユティル:レムス、ここは任せた方がよさそうだ。行くぞ!!

レムス:……あぁ、問題おこすんじゃねえぞ!!!

イスラ:……努力するわ。

(走る音)


−走りながら−

ユティル:……イスラ、大丈夫だよな。

レムス:お前が任せた方がいいって言ったんだろ?

ユティル:いや、イスラが大丈夫、なんじゃなくて、あのつっかかってきた男二人がってことだよ。

レムス:……どういうことだ?

ユティル:目がまじだっただろ。下手して殺したりしないよな……

レムス:……あいつは、大丈夫だろ。大人だし。

ユティル:そういう問題か?

レムス:任せろって言ったんだ。俺達に迷惑はかけないだろうさ。

ユティル:……そうだな。

レムス:っていうか、カピィとあの子足早すぎだろ!!木の根も邪魔だし!!!

ユティル:あはは……

レムス:魔物もいるみてぇだから気を抜かずに行こうぜ

ユティル:そうだな、……よし、急ごう!!


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