WORKING
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「今日、新しいバイトの子が来るんだって」
─嵐を呼ぶ少女─
「新入り?」
この時期に珍しいな、とこちらを振り返るワグナリア・キッチン担当黒崎遼。
「相馬、お前どうせどんな奴なのか知ってんだろ。」
「んー?内緒。」
遼に後ろから抱きつきながら相馬に尋ねるワグナリア・キッチン担当佐藤潤。
そして、それを苦笑しながら見るワグナリア・キッチン担当相馬博臣。
「でも、どんな人が来るんでしょうね?」
そう言いながら食器を運んできたワグナリア・ホール担当小鳥遊宗太。
遼「おい、いい加減職場で抱きつくのをヤメロ。」
佐藤「良いじゃねーか。減るもんじゃねーし。」
やめろと言いながらも、どこか嬉しそうにしている遼を、内心可愛いと思いながら抱きしめる腕の力を少し強める。
相馬「あの2人は相変わらずだね。」
小鳥遊「そうですね・・・。」
2人の甘い雰囲気の外で苦笑する2人。
すると、店長がたまたまキッチンの横を通り、キッチンの様子を見て一言。
杏子「お前ら、働け。」
佐藤/小鳥遊「「アンタに言われたくねぇよ。」」