清遊
□sweet home
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【もうすぐ帰るよ】
遊佐さんからのメール。
そわそわしながら待っていると、ドアの開く音。
『おかえり……
「ぎんが〜ただいま〜」
なさ……い……』
あらら、また先越されちゃったよ。
拗ねた振りしてリビングのソファーに踞った。
慌てた遊佐さんがご機嫌取り。
「瑠華どうした?何かあった?具合でも悪いの?」
クッションで顔を隠していたのに、思わず吹き出した。
呆気に取られた遊佐さんに飛び付いて耳元で囁く。
『おかえりなさい』
目を合わせれば優しく微笑んでキスしてくれる。
「ただいま、瑠華」
この時間がすごく幸せ……。
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