白銀~long~

□Promise to you
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「榊くん、最近良く笑うようになりましたね」

「そやな……」



あれからどれくらい一緒にいるのだろう……。

隊士たちと楽しそうに話をする瑠華は本物の笑顔を見せている。

それを愛しそうに見詰める市丸の姿。



「イヅル」

「はい」

「家族て良ぇもん?」

「そうですね……少なくとも僕は幸せでしたよ」

「さよか……」

「隊長?」

「何でもあらへん!」








―――――







執務を終え帰宅すると市丸はすぐに瑠華をベッドに押し倒した。

そして困惑気味の目を黙ってじっと見詰める。



『ギン……?』



不安な声で名前を呼ぶ頬をそっと撫でキスをする。



「堪忍……」



そう呟き死覇装に手をかける。

いつもよりも早急に余すとこなく瑠華の身体を貪っていく。

何処と無く焦りを見せる市丸に不安になる。



『ギン……っ……どうした……の?』

「何がや?……もう挿れるで……」

『あっ……待って……あぁぁぁ!』

「今日は抑えられへん……我慢してや……」



余裕のない表情が急に怖くなり市丸の背中に手を回した。

一瞬驚いたが何も言わずにただ腰を打ち付ける。

最奥を突き上げればそれに答えて声をあげる。

何度も交わった身体なのに熱くて熱くて堪らない。

何かが違う。



『ギン……もう……止めて……』

「後少しや……」

『あぁっ!……やだ……ギン……ギ……ン……』

「……っ!……あ……はぁ……」



涙を流す瑠華の身体を起こしきつく抱き締めた。



「ごめんな……」

『怒ってるの……?』

「違うんや……瑠華に言わなあかん事があんねん」

『なに……?』

「あのな……ボクと……結婚してくれへん……?」

『嘘……』

「嘘やない。これからも瑠華の隣にいたいんや……」

『嬉しい……』

「瑠華、愛しとる」

『私も愛してるよ』









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