ことりのうた
□才能
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荷物の整理、運搬も終わって、
私は食満家のリビングで夕食を食べていた。
ちなみに、夕食は留が作る。
口にした瞬間、出た言葉がこれだ。
「…美味しい!
なにこれ、すごい美味しい!」
「そうか、二回言うほどうまいのか!
良かったな、留三郎?」
留のお父さんがニヤリと笑みを浮かべながら言う。
「おっ、親父!
…美緒、ありがとう。沢山食べろよ」
「うん!」
照れながらもお礼を言われた。
なんか、可愛い(笑)
「あー、そうだ、お前たち聞いてくれ」
「「?」」
「明日から俺、急に長期出張に行かなきゃならなくなった…
しばらく家に帰って来れなくなるが、お前ら大丈夫か?」
「私は別に大丈夫ですよ」
「ああ。大丈夫だよ父さん」
「じゃあ、お前ら頼むぞ。
くれぐれもしっかりな」