Ifの世界

□第9夜
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心の中で浮かべたつもりの言葉はすべて、声に出してしまっていたようで。


「皆は気にしていないようだぞ?それよりも、なかなか部屋から出てこないことを家畜たちは心配していた。」


「え、てゆかいま何時!?」


叫んで、再び痛んだ頭を押さえつつ、ベッド横の、シンプルな置時計を見る。

短針は11と12の間、長針はちょうど6だ。



「やば、寝すぎた〜。」

どば、とベッドにダイブ。


「元気があるなら、昼、ラウンジで食べろ!」


「うぅ…もう少ししたら行く〜。」


ギュッと枕を引き寄せて顔をうずめる。





蜻蛉は


「そうか、我が家畜共に伝えておく。養生しておけ。」


そう小さく耳元で囁いて、おとめたんの頭をふわりと撫でた。





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