Ifの世界
□第6夜
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日本酒。
だった。
「あ、当たってたーッ!」
日本酒の瓶を指差しながら驚きでワナワナと震えてしまう。
「そーだよ〜☆」
イジワルだねッと言うとミステリアスな方がそそるでしょ?といわれた。
・・・・・・何が?
そして、蜻蛉の持ってきたお酒にはノータッチなのがよほど気になるのか、私は?とちょこちょこ尋ねてくる。
それもまた無視すると、貴様どS!と宣言された。
「え〜私どSじゃないよ〜。あ、そうだ、グラスとかおちょことか持ってくるね〜。」
座ってて〜と言いおいて台所へ走る。
カチャカチャと、なにぶん一人なものだから、スッカスカな食器棚を探り、グラスを7と、おちょこを5持ち出す。
スッカスカな食器棚だけれど、コップ類はかなり多い。
恐らく、私はお酒を呑むときにはコップにこだわるので、家の誰かが入れといてくれたんだろうけど・・・・・・。
グラスも家の誰かも、こんなに使われるとは、夢にも思っていなかっただろう。
「はーい、じゃあグラス全員分と、おちょこ大人分ねー。」
ちなみに野ばらはワイン、御狐神はブランデーを持ってきていた。
各自思い思いのお酒をグラスやおちょこに入れて呑む。
未成年には、辛うじて冷蔵庫にあったコーラを出した。
「じゃーあ、おとめたんの入居を祝って〜カーンパーイ☆」
残夏が日本酒の入ったおちょこを掲げるのに合わせ、全員自分のグラスorおちょこを掲げた。
あぁ、夏くんってこういうポジションが一番合ってるな。
そう思った。
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一つ言っておきたいことがありまして……!!
御狐神くんのお酒の件なんですけど
(御狐神くんに限らず)
イメージに合わなかったら
ごめんなさいm(__)m
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