Ifの世界

□第1夜
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「むぐ・・・・・・髏々宮カルタ。がしゃどくろの、先祖返りでむぐ・・・蜻様の、SS。」

おにぎりを頬張りながら、ピンクのふわふわ髪をツインテールにした少女は自己紹介をした。
どことなくエキセントリックな雰囲気が漂っていて、赤茶のたれ目が、それをより際立たせている。

「・・・よろしく・・・。早乙女ちゃん、芙羽羅ちゃん。」

「ほっぺにご飯粒、メーニアック!」

と、突然白い髪のメガネ美人が叫びだした。

「あぁん、そのご飯粒、あたしがとってあげる。」

はぁはぁと荒い息を吐きながらほっぺのご飯粒に手を伸ばす。
つつ、と鼻血が出ている。

「あ、あたしは一号室のSSをしている雪小路野ばら。名前の通り雪女の先祖返りよ。やだ、あなた達もとーーってもメニアック!」

「ふぁ!?ええええと、」

「アハハ、ほんとー?ありがと雪ちゃん。」

早乙女ちゃんは少しやけた肌と金髪がいい感じ。
芙羽羅ちゃんは銀髪のふわふわ感がヤバいわ。
とかなんとか、眼鏡を曇らせながら語っている。

女の子好きの変人か・・・。

芙羽羅はついて行けないみたいだけど以下同文。

「あー、もうやめとけ、引いてるだろ。」

少しダルそうに野ばらを止めようとしているのは、こげ茶色の髪を無造作にまとめている青年だった。
カッコいいが、堅気ではなさそうな雰囲気。顔の左側の蓮の花の入れ墨がそれを増長させている。





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