Ifの世界
□第1夜
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ふと外を見ると、チチチ、と小鳥が横切った。
窓を開けていると、冬に比べ、暖かくなってきた風がカーテンをふわりと舞い上げる。
桜も五分咲きくらいになり、そろそろ春だな、と思わせられる。
自分は今、これから始まる新生活に、ドキドキしている。だから普段は片付けなどは嫌いなのでほとんどしなかったが、片付けをしたくなる。
怒涛の挨拶を繰り広げる変人の集まりだったが、いい人なのだろう、と感じさせる人達。
あぁ、楽しみ。
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まず私達の挨拶に反応したのは、仮面をつけた、長い黒髪の男。
変人。もしくは変態?
第一印象はそれ。
「フハハハハハハハ!私は三号室の青鬼院蜻蛉だ!ちなみに鬼の先祖返り!これから仲良くしようではないか!我が性玩具共よ!」
「ふぇ!?ななな何を…」
…変態だった。
芙羽羅はついていけないみたいだけど、そのテンションは好きだなー。
「はーい、よろしくねー!ちなみに性玩具じゃあないんだけどねぇ〜。」
適応した…ッ!
全員(一部除く)の疑問の目が、早乙女に集中した。
なぜ、これに適応できるのか、と。
「気にするな!」
「りょーかーい。」
早乙女が変人認定された瞬間だった。
そして芙羽羅がマトモであることも証明された。
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