Ifの世界

□第1夜
1ページ/2ページ





ふと外を見ると、チチチ、と小鳥が横切った。
窓を開けていると、冬に比べ、暖かくなってきた風がカーテンをふわりと舞い上げる。
桜も五分咲きくらいになり、そろそろ春だな、と思わせられる。



自分は今、これから始まる新生活に、ドキドキしている。だから普段は片付けなどは嫌いなのでほとんどしなかったが、片付けをしたくなる。
怒涛の挨拶を繰り広げる変人の集まりだったが、いい人なのだろう、と感じさせる人達。



あぁ、楽しみ。






~~~~~~~~~~~~~~~~~~

まず私達の挨拶に反応したのは、仮面をつけた、長い黒髪の男。
変人。もしくは変態?
第一印象はそれ。

「フハハハハハハハ!私は三号室の青鬼院蜻蛉だ!ちなみに鬼の先祖返り!これから仲良くしようではないか!我が性玩具共よ!」

「ふぇ!?ななな何を…」

…変態だった。
芙羽羅はついていけないみたいだけど、そのテンションは好きだなー。

「はーい、よろしくねー!ちなみに性玩具じゃあないんだけどねぇ〜。」

適応した…ッ!
全員(一部除く)の疑問の目が、早乙女に集中した。
なぜ、これに適応できるのか、と。

「気にするな!」

「りょーかーい。」

早乙女が変人認定された瞬間だった。

そして芙羽羅がマトモであることも証明された。





.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ