月刊少女野崎くん

□【読み切り】
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『(《あぁ。頼む》だって♡堀ちゃんに頼まれちゃったよ)///』


と、浮かれモードでいると背後から何者かに抱きつかれた


『おわっ!だ、誰!?』


わたわたと柚乃がしていると耳元で


鹿「柚ちゃん先輩…わたしですよ」


と囁かれた。
普通、こんなことをされれば女子は赤面し「きゃっ///」とでも言うところだが


『なんだ鹿島くんか』


柚乃は無反応であった


鹿「やっぱり柚ちゃん先輩は無反応ですよねえ」


『そう?いつものことだから』


鹿「そういう冷たいところも可愛いですよ。柚ちゃん先輩」


『あ、そうだ鹿島くん!』


鹿「スルー!?」


柚乃は鹿島の言葉をスルーして続けた


『今日さ、演技の練習に付き合ってくれないかな?まだ鹿島くんと練習してないから王子と姫のセリフでタイミングとか掴みにくくてさ………』


すると鹿島は柚乃の手を握って


鹿「姫の頼みなら……私は喜んで引き受けますよ」


と言った
鹿島は柚乃の返しを待っている
きっと、何らかの反応を期待しているのだ


『うん。ありがとっ
じゃ、また放課後にね』


だが柚乃に期待するのが間違いである

柚乃はお礼を言うとすぐに走り去っていった


鹿「ホントに柚ちゃん先輩ってわかんないなぁ……」
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