あお。
□海水浴へ
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金髪にサングラスで、少し怖そう。
同じ金髪でも、大輝の友達の黄瀬くんみたいな人なら怖くないんだけど…。
わたしは気づいてないふりをして、大輝がいる海の家の方へ引き返した。
「あ、ちょっと!ねぇ!」
「逃げんなよ、ねぇーちゃん」
「俺らと遊ぼうよって」
振り向くと男の人は3人に増えていて、走って追いかけて来る。
「いや、来ないで!」
わたしは必死に走った。
ドン、と誰かにぶつかって転んだ。
「あ、すみませ…追いかけられていて」
「あ?さつきちゃん?」
ぶつかった人を見上げると、知らない銀髪の大きな男の人が。
「えっ、あの、なんで名前…」
「あぁ、それは…」
言いかけたところに、
「おいそこの兄ちゃん、その女の子俺らのなんだよね」
気づけば怖そうな男の人たちは真後ろに。
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