あお。
□後ろの席の彼
1ページ/2ページ
不意打ちのキス@
「はい、じゃあ後ろにプリントまわしてー」
帰りのHRで先生からプリントが配られて、前の席から後ろにまわしていくことはよくあること。
窓側1番後ろの席は大輝の席で、その大輝の前はわたしの席。
大輝はいつも寝てるから、わたしは起こさぬようそっとプリントを机に置くのが仕事。
今日もそっとプリントを置く。
寝顔をじっと見つめていると大輝は珍しく目を覚ました。
「あ、おは」…よう。
おはようと言い終わる前に唇は大輝に塞がれてしまった。
3秒ぐらいの短いキス。
「は、何して「…えっ、今なんの時間?!やばい寝ぼけてたごめん!」
「ばっか…!」
わたしは大輝の頭を叩いた。
「痛ぇよ、さつき」
大輝は顔を少し赤くしながら笑った。