あお。
□大ちゃん先生
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「あ、またやってるー」
「大ちゃんかっこいい!」
昼休み早々校内のほとんどの女子生徒が目を輝かせて、教室の窓から校庭を見ている。
「男子たちも懲りないよねぇ」
と、誰かが声を漏らす。
確かに大ちゃん先生に勝てるわけがないのだけど、大ちゃん先生はバスケしている時以外笑わないから、こっちとしては男子にいつまでもストバスやってもらいたい。
貴重な笑顔を見たい。
他の女子たちはストバスしている大ちゃん先生を見たいだけなんだろうけど。
「さつき、ご飯たべよ」
後ろから友達に呼ばれて振り返る。
「ていうか、さつきって大ちゃん先生のファンだったっけ?」
「…いや、ファンではない」
「…うん?、そっか」