愛の巣

□キスして
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今日はメンバー総出で久し振りの練習日


たまには外でやろうって事になったんだけど


生憎の雨


天気予報では昼から晴れるって言ってたのに、夕方になってもまだ降ってる


だから雨が止むまで中止して、様子見に廊下で待機


皆は夫々過ごしてる


僕は淳君の隣りでメールしたりゲームしたりして暇つぶし


またその隣で喜矢武さんが段ボールで何やら製作中


淳君は研二さんとフォーメーションの確認の真っ最中


お互いしてる事は違うけど、僕の手を淳君の大きくて温かい手が繋いでる


キュッて握られて伝わる体温が愛しい


もっと指を絡ませて


もっともっと僕に触れて


ホントならギュッてしてもらいたいけど今は無理


何か真剣にネタ打ちしてるし皆も居る


今日は研二さんデーなのか朝からあんまり触れ合って無いから何か物足りない


研二さんばっか相手にしちゃってさ…


チラチラ視線送っても気付かないのか相変わらず話に夢中


ちょっとはコッチ向いてよ


いい加減気付いてくれないと喜矢武さんと浮気しちゃうよ


…何て出来ないけど


何か寂しいって言うか…ねぇ?


これだから雨嫌い


大好きな彼を独占出来ないから


て言うか、ムカつくけどやっぱ淳君はカッコいい


綺麗に整った顔立ちでつい見とれちゃう


黙っていても不思議と漂うセクシーフェロモン


細くて長い綺麗な手や指


あの色っぽい唇!!!


何時見ても惚れ惚れする///


何か改めて見てたら無性にチューしたくなってきた


あの唇が何時にもまして艶やかに見えてくる‥‥


皆が居るからダメ!とか葛藤していると


ピシッ


「Σ痛っ」

「隙あり♪さっきから何見てんの?」

「へ?」


突然のでこピン攻撃


僕の視線にやっと気付いたみたい


てか、あんだけ見てたら誰でも気付くか


「淳君を見てたんだよ?気付くの遅い」

「穴が開く程?視線送ってきてたのも知ってるよ」

「気付いてたの?」

「当然です」

「もう!分かってたならコッチ向いてくれても良かったのに」

「鬼龍院さんの視線を独り占めしときたかったから」

「馬鹿っそんな事しなくても何時でも見てるよ//」

「ふふ、それは僕も一緒。鬼龍院さんしか見えないから」


はっそんな事言わないでよ///


今まで嫉いてたのが馬鹿みたい
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