愛玩人形
□特効薬
1ページ/5ページ
──────AM7:00
ピピピピ… バンッ!! …
「んっ…ん?んん!?」
朝、目覚ましを止めて起き上がった僕は鳴り響く着信音とバイブで目が覚めた
携帯の画面を見て朝からテンションMAX
何故かと言うと、その相手は僕が密かに片想いしてる豊だからだ
一呼吸置いてから電話に出る
「もしもし?」
『…‥はぁ…はぁ…っ…ん…』
「・・・・・・・・・・・・・・」
『…ンンッ…やっ…ばぃ…も、無理…っ』
「・・・・・・・・・・・・・」
何?この声…アレの最中みたいな色っぽい声が響いてくる
え?誰と?
…て言うか、何でこんな時に僕に電話してくんの?
まさか僕の気持ちに気付いて諦めさせる為?その相手って鬼畜だね
豊にはそういうことする相手がちゃんと居たんだ…
告白する前に僕の青春が終わりを告げた
誰に喘がされてるか分かんないけど、豊の声をオカズに自分で自分を慰めよう
電話エッチしてる気分には浸れるから
なんて虚しくこれからの事を考えていると
『…‥ん、…翔っ』
「…ふぇ…?」
『……おまっ…泣いて…る?』
「…そりゃフられちゃったら泣くよ…」
『はぁ…誰に?』
誰って白々しくない?
お ま え だ よ !!…とか心の中で叫んでみる
「…僕の事は良いから…豊は素敵な恋人とのエッチに専念して下さい」
『はああぁぁぁん!?何…言って…誰ともヤってねぇ…よ』
「ウソ‥さっきから当て付けみたいにヤラシー声出してんじゃん…誰の咥えてんの?」
『ばっ…俺は突っ込まれるより突っ込む派だ!出来るならお前に…ッ……』
「僕がなぁに?」
『……翔…』
「ん?」
『あのさ、…今日って…忙しい?』
「午前中は仕事があって…午後からは失恋したからその人の事想いながら泣いて詩を書くんだ」
『なかなか女々しいな(笑)終わったら来いよ、慰めてやるから…』
「そんな優しい言葉にはもう騙されないんだからっ」
…フられた相手に慰められてもなぁι
『…つーか…はぁっ…ん、…‥来て‥?』
エロッ///‥そんな声で可愛く誘ってこないでよ
今行ったら僕…豊のこと食べちゃうよ…?
誰だか知らない絶倫ライバル(想像上)から奪ってやるんだから!