チロルのBook

□酔いにまかせながら
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今日はいつものようにギルドはお祭り騒ぎだ。
その中で喧嘩するもの酒を飲むもの、様々だった。
グレイはナツ達と喧嘩をし、ルーシィは酒で酔い潰れていた。
グレイは一通り喧嘩が終わると机で突っ伏しているルーシィのもとへと向かった。


「あぁ…。いてぇ。おい。ルーシィ。」


いつまでたっても返事が無いルーシィを不思議に思い、隣にいたカナに声をかける。


「なぁ、カナ。ルーシィのやつどうしちまったんだ?」


「ルーシィ…?ルーシィなら私が無理矢理酒飲ませたらすぐ酔っ払ってさ〜。」


「無理矢理飲ませたのか!?」


「なかなか付き合ってくれないからぁ〜。」


「お前もずいぶん酔っ払ってるだろ…。」


「ぜ〜んぜん。まだまだいっくよ〜〜!!」


「……」


「ほらグレイあんたも飲みな!!」


「いや、俺はいい。ルーシィを家まで送ってく。」


「付き合い悪いねぇ…。酔っ払ってる子に手ぇだすんじゃないよ!」


「なっ!?ださねーよ。」


そしてグレイはルーシィを抱えてギルドを後にした。
ルーシィからは酒の匂いがし、こっちまで酔ってしまいそうになりながら帰路をたどる。
何分かしてルーシィの家に着きルーシィをベッドの上に寝かす。
ベッドに下ろした反応でか、ルーシィが目をさました。


「んぅ〜。ここどこぉ…?」

「あ、目さめたか…。ここはルーシィの家。てか、お前酔っ払っいすぎだろ。」


「あ、グレ〜イ!」


とグレイの名前を叫びながらルーシィはグレイに抱き着く。


「なっ!?」


グレイは突然のことで対応仕切れず顔を真っ赤にさせる。


「んふふ…。ねぇ、グレイ?大好きだよ…。」


「え…?」


グレイは自分の耳を疑った。


「ル…ルーシィ。もう一回…。」


「あは。大好きだよぉ。グレイのことが。」


グレイは突然の告白に頭が真っ白になり、混乱している。
すると唇に暖かく柔らかい感触が走る。
それがキスで相手がルーシィの唇だということを理解することに数秒かかった。
ルーシィはグレイの顔を見つめつづけている。


「ねぇ。グレイ…。嫌……だった…?ごめんね。」


ルーシィに話かけられやっといつもの落ち着きをとりもどしたグレイは、


「や…、全然嫌じゃねぇ。むしろ嬉しいくらいだ。…えっと…あの……あれだ…俺も大好きだ……。」


「え…?」


次はルーシィが混乱する番だ。
グレイは混乱しているルーシィを余所に次はグレイからキスを仕掛ける。


「ん…。」


長く口づけていたためか、ルーシィは息をしようと唇を少し開ける。
そのタイミングを待っていたのか開いた隙間から舌を差し込む。
するとルーシィはビクッと体を反応させる。
グレイはキスをしたままルーシィの肩を押し、ベッドに押し倒す。


「キャッ!…んは…ぁ。グレ…イ。」


「ルー…シィ。」


お互いの名前を呼びながらキスを繰り返す。
下にいるルーシィの口に唾液が溜まりルーシィの口では入り切らなくなった唾液がツゥーっと口から流れ落ちる。
そしてやっと口を離したグレイはルーシィを見つめる。
ルーシィは激しいキスでうまく息が出来ずにいたため、荒い呼吸を繰り返す。
そしてもう一度、


「大好き、ルーシィ。」


「ハァ…私も大好き…。」


そしてまた深く口づけるのであった。


‡END‡


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