お隣は神の子or魔王様
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in テニスコート
・・・なんだろう。
この少女たちの歓声、いや悲鳴に近い叫びは。
はぁ…
ここで部活が終わるまで耐えられるような気がしなかったので、Uターンで帰る事にした!
はずだったが、
一瞬だけ、何か寒気がした。
振り向くと、
幸村でした。
私は幸村様に睨まれていたのでした、はい☆
帰れない。
来るんじゃなかった。
ここで待ってろだなんて、あの人はどれだけ私を苦しめたいのか。
・・・
女子って、すごいと思う。
こんなに連続して叫ぶことができるなんて。
同性として尊敬する。
ていうか、まだ終わらないのか。
長いぞ、実に長いぞ。
………
「…花蓮。ねえ、早く起きてよ。置いてくよ。」
ん。誰かが目の前に。
…幸村だ、
今置いてくよ、って言ったよね。
やばいやばいやばい!
ゴツン
「わっ!」
「痛いんだけど。」
あちゃー。
やってしまった。
「何ぶつけてんの。」