お隣は神の子or魔王様
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むかつく!
「分かったよ、いいよ!あ、自己紹介してなかったね、私」
言おうと思ってたら、
「椿さんでしょ?知ってるよ。」
って、さえぎられた。
なんなのさ、さっきから。
私を恨んでるわけ?
「ねぇ君、俺のこと知らないの?」
はぁ。
何を言うんでしょうこの人は。
「知るわけないじゃない、今日初めて会ったんだから。」
「ふぅーん。」
さすがにイラついてくるよ。
「あのさ、君はなんていうの?」
「君に教える名前はないよ。」
「は…?」
「だから、君に教える名前はないって言ってるでしょ?わかんない?…もうついたから。」
プチっ。
切れた。さすがに我慢できない。
何なの?
「さっきから何よ!初対面で、優しそうな人だと思ったのに…何で。」
言ってたら、泣いてしまった。