電子獣
□プロローグ
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今年は不思議な異常気象が多いです。
日本に一体何が起きていると言うのか…
では次のニュースです。
次のニュースが始まる前に私はテレビの電源を切った。
『そんなものこの沙英には通用しねーよぉぉだっ!』
ん、初っぱなから煩いだって?
誰じゃんなこといったやつぅぅぅ!!
…誰もいなかった。
そんなこんなで私は仕度をしている。
今日からサマーキャンプっていう子供会で行う行事がある。
それに参加するのだ。
用意を完了したぐらいに玄関のチャイムが鳴った。
『はぁい!』
太一「迎えに来たぜー」
『おうっ!早かったじゃーんっ。ま、私が太一が遅刻しないように私のとこに迎えにこさせる作戦は成功だったようだね、うん』
太一「ちげーよ!空がお前がヨダレたらしながら寝坊しないようにって俺に迎えを任せたんだろーが」
『ミーニハマッタクキオクガアーリマセーン』
太一「お前なぁ。とりあえず仕度できてんならいくぞ!」
『わかったから焦るなってー』
太一ってばこーどもー
ブッフッ
『太一ってばこーどもー。ブッフッ』
太一「お前、心の声漏れてるぞ」
『なぬぃ!!貴様…読心術を…!』
太一「話を聞けよなぁ。…お、空!」
『え、空!?おっはよぉぉぉ!』
空「沙英おはよう。よかったわね、太一が迎えにいったおかげでヨダレたらしながら寝坊しないで」
わ、凄くまぶすぃーぐらいの笑み…の裏側にある悪魔の笑みが怖い
太一「とりあえず遅れちゃヤバイから行くぞ!」
空「そうね!」
二人とも流石はサッカー部だなぁ
足早いのなんの
私あんなに走れねー
だからさ…
『私をおいていかんとくれー!!』
こうして私たちはサマーキャンプへと向かう。
そこで長いようで短い冒険があることも知らないで――…