□第5話
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皆がいっせいにボクの方へと視線を向けた。
まぁ、こうなることはわかってたんだけどね



そして今、巨人はボクの目の前で膝まずいている光景が皆を困惑に導いているはず。
ボクは視線を逸らしているけど



((その名、それを認めたということは我らの器になることを決心したのか?))



『…それとこれとは話は別だよ』



((器をよこせ))



『嫌だ』



((よこせ!))



『断る』



((ならば…力ずくで貴様の器を頂く!))



『…な!』



その瞬間、巨人はボクを飲み込むように襲いかかってきた。
避けようにも避けれない…!



ボクは覚悟を決めて目を瞑った。



















「なーに"終わったー…"みたいに目を瞑ってんだ?ルミナス」



『…ソニック!』



ソニックがボクを助け出してくれていた。



「大丈夫か、ルミナス」



『…うん』



((貴様の器はいずれすぐと我の物にする。楽しみにしておれ))



「巨人が帰っていくよ」



「いったいなんだったんだよ、あいつ」



巨人が消えたことで皆を捕らえていたものが消えたみたいだ














――…そこでボクの意識は途絶えた。
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