リヴァイ兵長 長編

□入団
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ガチャッ

「うわっ!」

「怪我を見せろ」

「ノックぐらいしてください!」

「お前に命令される筋合いはない、いいから怪我を見せろ」

「(むっ)はい」

こんなに怖い人に
助けてもらったことは
夢の中のお話か?

「お前一人で風呂場までいったのか」

「…はい」

「左腕骨折、右肩打撲、右足剥離骨折
左足3か所うちみ、肋骨1本損傷」

「?」

「お前の怪我の様態だ」

「まぁ命が助かっただけでよかったですね!」

ドゴッ

「いったたた」

今ボードの角で頭おもいっきり
叩かれましたけど…

「壁上へ登っていたらここまでならなかったと言っている」

「で、でもガスが…」

「考えずに使うお前が悪い」

「そんなの記憶のない私にいわれても…」

「…まぁお前の生死など俺には関係ないがな」

「ひ、酷い!」

「いいからとっとと入団届出せ」

「なんのですか?」

「お前さっき言ったこと覚えてねぇとかほざくなよ?」

「あ、あれですね!あの、ほら、はい。えっと……」

ドゴッ

「覚えてねぇじゃねぇか」

「ひぃぃ、す、すいません」

「調査兵団入団っつただろーが、このグズやろうが」

「ぅっ…わかりました」

なんて暴言を吐く人なんだ!
怖いだけじゃなく
性格も悪いなんて
ここまで完璧に仕上がった人は
逆に見たことがない

「すぐさまださねぇと、削ぐ」

「いいいいいいってきまぁぁす」

ガチャンッ

「(フンッ虐めがいがありそうだ)」

****


もう入団届出したし
正式にはんこ押してもらったってことは
本格的に今日から
調査兵団なんだなぁ

でもなんで私だけ
長い訓練を免除されたんだろう

うー、まぁめんどくさいことは
考えずに昼食をとろう

ガタンッ

入った途端に
たくさんの調査兵団の方達に
凝視をされた

これは挨拶をすべきか?

それとも帰れと言っているのか?

なんだこの視線は…

「あゆむーーーーーっ!」

「うわわっ!」

「今日から調査兵団に入部するあゆむだね?」

「は、はぁ」

するとなぜか食堂に居る
調査兵団達がざわめきだした

「お前があゆむか、よろしくな」

「あの、あなたは?」

「ネスだ、班長をしている」

「ネスさんですか!よろしくお願いします!」

バンダナがよく似合う人だ

でもそのバンダナに
秘められているもののことについては
何も抱かないでおこうと思う
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