フェイタン(短編)

□王様ゲーム
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「ねぇ、みんな!
王様ゲームしようよ!」

アユムは
静かな広間に
響き渡るように言った

「いっいきなり
どうしたんだよ!」

フィンクスは
驚いて
目を丸くしていた

「だってさーほらコレコレ!」

アユムは本に
乗っている王様ゲームを
指差した

皆は
アユムのほうに
集まった

「今時そんなことが
書いてある本なんて
あるんだな」

クロロは
物珍しそうに
雑誌を見た

「なんて本なんだ?」

フランクリンは
アユムに問いかけた

「んーとっ
オトナノゴウコンってやつ!」

アユムは
片言ながら言った

「「「「そんなものどこで
買ったんだ!(買たね!)」」」」

皆はじっと
アユムを見た

アユムは皆が
怖い顔をしているので
目をウルウルさせて
しまった

しまった!!

皆は慌てだした

「あー違うんだ、えっと
その・・・・」

ノブナガは頬を掻きながら
アユムを慰めようと
必死に考えた

「だっだから、あんまり
その本はよくないかなー、なんて・・・」

シャルは
冷や汗をかきながら
笑って見せた

「そうだよ!アユム!
そんな本はよくないよっ!」

マチはそっと
アユムの手から本を
取り上げた

すると
アユムは皆を
ウルウルした目で
見つめ首を振った

「違うの!これは
アユムが買ったんじゃないんだもん!」

予想外の言葉に
皆は一瞬キョトンとした

「じゃあこれは
拾ったの?」

パクは優しく
アユムの頭をなでながら聞いた

「ううん、イルミんちに
行った時イルミにね『これを
皆の前で見てね』って言われたの」

その時皆が
イルミにやられた!と思ったのと
コロスと思ったのは
言うまでもない

「それでね、やってくれる?」

アユムは
自然と上目遣いをした

「「「「もちろん!(ね)」」」」

皆は前のめりになって
言った
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