H×H(長編)
□触れたいから
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「っ!?」
突然カーペットに押し倒される
この男なんのつもりだ!
念を使う気なのか!?
なら念には念だ!
「念は使わない方がいい
どちらにしろカミは俺に勝てない」
「言ってくれるね」
こいつ、僕のことをなめてる…
「いや…念が使えなくなる…といった
ほうが正しいか?」
「寝言は寝て言っ!」
最後の一言を言い終える前に唇に
柔らかい感覚が走る
この男!なにをっ!!
「はなっ…せ……//」
「往生際が悪いな」
「なっうっ…///」
!!
くっ口の中に舌を入れやがった!
何を考えてるんだ
くそっ!念を使うしかない!
…?身体に力が…
「ふっ…僕の…身体にっ……何、をっ//」
「?…分からないのか?」
「っはっ……っ//?」
「今カミは感じている」
「かん…じる…?っ//」
何がどうなってるんだ
頭の中は妙にぼうっとするし
身体が麻痺したように動かない
「キスをしているんだ
何も知らないのか?」
「き、す?…ふぅっ…あ//」
自分が自分じゃなくなる
どうなってしまうんだ、僕は…
「カミ、お前は面白いな」
そういうとクロロは唇を離した
「はぁ…はぁ…何がだ…//」
「カミは何も知らない、いろいろと
教えてやる、その間は俺のペットだ」
「…は?」
話しが追いつかない
この男は何を言っているんだ?
それに僕は敵だ
なんでペットなんかに
「不服そうな顔をしているな」
「あたりまえだ。その前にお前を
殺してやる」
「まぁ無駄なことはするな。
生かしてやってるんだからな…
それと、俺は”お前”じゃないクロロだ。
さきほども言っただろ」
むかつく…
すぐに殺してやる、こんな野郎
…でも何故か、何も言い返せなかった