H×H(長編)

□苦しいから
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───カミ───

お兄ちゃん?

…違う。

誰?僕を包んでいるのは誰?

小さい頃に兄じゃないひとに抱きしめられた

でも、なんでだろう。
顔だけが思い浮かばない。

それは大きくて

──すまない。─

儚かった



「っ…」

今、何時だ?
部屋にある時計を見る

12時03分ってもうお昼ではないか。

それにしても変な夢を見た
思いだそうとすると頭がズキズキと傷む

イ「ご飯食べる?」

「イ、イルミ!ぁそうか、此処は天空闘技場だったな。朝は食べない主義だからいい」

イ「そ」

そっけない返事を聞くと一部屋へ行って
着替える
昨日はなぜか変な服を着せられたからな
あれはなんだったんだ?
メイド服とかいったな…メイドとは作るという意味だから…作った服ということか!!
いや、服は作るものか。
もしかするとあの服を着たら服を作らなければいけないということか!?←
まぁ作る義理はないのでよしとしよう。

「少し外に出てくる」

イ「ヒソカに見つからないようにしなよ」

「う、うむ」

意外に優しぃじゃなくて!何を考えている!
あの能面の下に何が隠れているのか
わかったもんじゃないからな!!(お面ではありません)

ガチャッ

やたらと小奇麗な廊下を歩いていく

天空闘技場でも200階クラスになると
豪華になっていくものだな

「?」

不自然だ。

すぐ外に明らかに不自然なオーラの奴がいる。

強いオーラを常人のように垂れ流しているように見えるが僕からすれば少しの
誤差を読むことができる

「なかなかの使い手か?」

すっとロビーから外の様子をうかがう

どうやら車の中のようだ。
む…こうなったら何がなんでも
正体を暴きたいものだ!!
僕の中のあの、あれが疼いている!(汗

とりあえず外に出てみる
もちろん、完璧な絶で

すると車の中から話し声が聞こえる

『ホントだな?』

『あぁ。確かに見たぜ、紅い目の女』

『まさかまだクルタの生き残りがいたとはな』

『売るか?』

『当たり前だ。いけどりだな。コンタクトをしているかも知れんから厳重に確認するんだぞ』

『あぁ分かってる』

いつ見られていたんだ?
まぁいい。こちとらコンタクトなんて
しないね!僕にもプライドがあるからな!

バタン

男達が車から出たのを見計らうとスッと中に入り込む

「ふふふ、車の中でお陀仏っていうのも
なかなか面白いな」

そう言いながらくるまを改造していく
ばれない程度にな!

あぁ全くなんて利口なんだ!
自らの手を汚さず綺麗に殺人ができて
しまうんだもの!(キラッ

そう脳内で自らを誉めたたえながら平然とした様子で男の人たちの前に出る

『っ!おい!こいつじゃねぇか!?』

『へっまさか自分から来てくれるとは丁度いい』

「僕のこと捕まえられるかなぁ?
鬼ごっこスタート!」

『んぁ?舐めやがって!』

わざと遅く車のほうまで走る

『へへ、おせぇんだよ』

「ぷふ、残念だったな」

ズゴン!

飛びついてくる男を交わすと目の前の
扉のあいた車の中へと入って行く男達

『ってぇ!』

『おい!丁度いい、これで追うぜ』

思惑道理車で追いかけてくる男ども

「くくっそれではドッキリ!」

ポチッと手元のボタンを押す

ボカァァァァァァン

「あ、爆弾大きすぎたかな?まぁいいか」

粉々に散ったであろう人だったものを
見に行く気にもなれずそのまま部屋へと戻る
後始末は警察さんに任せるか!
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