H×H(長編)
□触れたいから
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黒色のオールバックの後ろをついていくと
金髪の女は中に入るように言って
何処かへ行った
といってもどうせいつでも僕を
殺せるように何処かしらで身構えているんだろう
「此処に座れ」
本棚ばかりの、いや、本であふれかえっている
部屋にあるソファに座るよう促される
「さきほどの続きだが、何故俺等を狙っている」
「…応え次第では…?」
少し吟味するように聞きだす
「殺す」
「どんな応えであったとしてもどうせ殺すんだろ?」
「…」
どうせ殺される運命なら言わない方がいいか?
だが、まだ死ぬわけにはいかない…
瞬間移動も今には使えない…
上手い口実を作れないものだろうか
「下手に嘘をつくことはやめておけ
仲間がすぐ見破れる」
「あの金髪か?」
「…」
否定しない=金髪、そういうことだろう
ならば戦ってみるか…どうする…
「どうしてもいいたくないようだな」
あたりまえだ、
こっちは兄貴(仮定)の目がかかっているんだ
と、思っていると前からクロロが近づいてくる
「な、なんだ?」
ふいに立ち、身構える
「俺は何人もの女を手にしてきた」
「ふっ、顔だけだろ。父親と母親に
感謝するんだな」
雑談のつもりかただの自慢なのか
念はいっさいまとわず近づいてくる
「…そうだな…口をわってもらうためにもな」