夢
□夕焼け
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目の前の男を
自分は人をいま殺そうとしている
「あぁあ…ころさないでくれぇ!!頼むころさないでくれ!暁に俺がなにしたっていうんだ」
暁、自分達の組織の名だ
「っち…うっせーです…さっさと死にやがれです、このゴミ虫が…」
ブシャッツ
目の前の男は泣きながら無残に亡き者と化した
角都「見事だ、お前には賞金の五分の一をやろう」
「…あの角都先輩、自分が全部殺ったじゃねーかです…」
この男…
人が働いた金を…
飛段「ゲハハハッ角都ぅアカネちゃん泣いちゃうぞぉ」
ブスッ
飛段「あぶぁ」
「飛段先輩勝手なこと言うんじゃねーよ」
角都「馬鹿はやめて、帰るぞ…」
「はーい」
私は人を殺すのに
何も感じない、だから普通でいられる
でも
自分は木の葉を抜けた
抜け忍びだ
自分は暁、もうあのころには
戻れない