novel

□泥酔と真実と愛と
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「……」
「……」
「……ねぇ、2人とも。そろそろ何があったか話してくれないかな?」
重々しい空気にやっと切り口を与えるようにグリーンが口を開いた。朝食を取り囲む5人のうち2人だけ異様にどんよりとした雰囲気を纏っている。効果音で表すとしたらずーん…それはもう、キノコが生えてしまいそうな勢いで。
「…そりゃ俺だって、わかってりゃ話してぇよ…」
「……腰…痛い」
まさかいつも冷静なヴィオのあの大絶叫で目が覚めるなど、誰が予想しようか。
「つまりはよ…ヤっちまったんだろ?」
「「ぶっ!!」」
「ちょ!シャドウ!!」
シャドウの爆弾発言によって2人は盛大に吹き出しグリーンが真っ赤な顔でシャドウを咎める。
「お前ら知らない間に愛を育むなよなー俺だってまだグリーンと一回ぐらいしかヤってな((ry」
「っシャドウ!!」
ほぼ反射的にシャドウの頭を殴ったグリーンだったが、シャドウが言おうとしていた内容の大半を聞き取ることは容易だった。爆笑してすっかり他人事のレッドは後で制裁決定である。
とりあえずこの2人が既にできていたのは置いておいて、問題なのは今朝のことである。
「とにかく!ぼ、僕が考えるからして、絶対昨日のアレが原因だと思う…」
「…アレ?」
思い当たる節がなく首を傾げる。その時ふと朝から異様なほど頭痛がしているのを思い出した。
「ふ、2人共覚えてないの?あ、あんなに暴走してたのに…っぷ!!」耐えきれずに吹き出すレッドに鉄拳制裁を加え、ブルーは昨日のことを振り返ろうとした。…が、全くと言っていいほど記憶がない。仕方ないなぁーと言いながら、レッドは楽しそうに口を開いた。
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