novel

□泥酔と真実と愛と
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気だるい。ヴィオはうっすらと目を開けた。いつも通りならとっくに目を覚ましている時間だろう時間を悠に過ぎている。なぜだろうか、昨日の記憶が全くない。何をしていたのかすら覚えていない。とりあえず現状を把握しようと少しずつ脳を覚醒させる。
…あれ?ふと隣を見やると自分よりもがたいのいい人間がぐっすりと眠っている。しかも、自分を両手でがっちりホールドして。
「ブ、ブルーっ⁉」
慌てて体を起こそうとした時、腰に激痛が走った。よく見ると、自分もブルーも服を着ていないし、シーツがグシャグシャになっている。
…なんだかとても嫌な想像ばかりが脳内をよぎるのですが。段々と青ざめていく感じが分かり、ブルーのホールドを解いて起き上がろうとした時、なんとも言えぬ不快感が襲う。自分の内腿をなにかどろっとしたものがつたった。
「う、うわあぁぁぁ!!!!」
早朝、ヴィオの大絶叫が響き渡った。
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