amante

□腹黒レッドちゃん1
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「ねーブルー?」
「レッドか…なんだ?」
「ヴィオとはどこまでいったの?」
「ぶほっ!!!!」
あまりにも唐突に強烈な質問をされたブルーは飲んでいた水を勢いよく噴射した。
「2人両思いだったんでしょ?だったらさっさと突っ込んであげないとヴィオも我慢してるよきっと。」
こんなこと、ニコニコしながら喋ることではない。顔を拭いながらブルーは呆れたように話しだす。「あのな…好きだからって突っ込むことが全てじゃないだろ。それに物事にはタイミングというものが「へぇ。」
高い声を若干押し殺して、レッドはゴトリとマグカップを机の上に置き、嘲るような目でブルーのことを見つめた。
「そうやって手遅れになってもいいの?言っちゃあ悪いけど、ブルーという存在がヴィオにできたところでヴィオのことが好きな人は諦めてなんかいないんだからね?いつ襲われたっておかしくないよ、ヴィオは抵抗することに慣れていないからね。シャドウだって諦めてないよ。……ぼくも、なめてると…奪っちゃうからね?」
開いた口が塞がらない。ずらずらと語られ衝撃的な内容と、レッドがこんなことを言うなんて、というギャップがブルーを放心状態へと招き入れた。
「頑張ってね、紫姫のナイトさん?ふふふ。」
そう言い席を立つ。軽やかにスキップをしながら去って行ったあの後ろ姿は、今でも網膜にくっきりと焼き付いていた。

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