amante
□怯えた声で愛の言葉を
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薄暗い部屋の中、光を閉じ込めた。組み敷いた人間からは力を感じない、否、込めることのできる力など与えない。手首を抑えるようにして上に覆いかぶさると、潤んだアメジストが恐怖に揺らんだ。窓から差す月明かりが、彼の美しい白くきめ細やかな肌を、黄金色の髪の毛を照らし出す。
「なぁ、ヴィオ。俺に言いたいことはないのか?」
「っ……!」
「昨日…教えただろう?」
「…んっ」
首筋をきつく吸うと、白い肌に痕がくっきりと残る。お前は俺のもの。誰にも渡しはしない。自然とヴィオの手首を抑えている手にぎりっ、と力が入る。ヴィオは少し眉を顰め痛みに耐えるように浅い呼吸を繰り返す。お前は俺だけを見ていればいい、それだけのことだろう?
「シャドっ…ウ」
震えた声が、必死に言葉を紡ぎ出す。
「……なんだ?」
さぁ、聞かせてくれよ
お前の愛の言葉を
(作られた愛でも構わない)
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はい、完全に不時着SS(ショートストーリー)でしたねすいません(笑
ヴィオとくっつけるとシャドウはどうしてもヤンデレ化してしまうんですごめんなさい(泣
お題は確かに恋だった様からいただきました