SYMBOL
□〜魔獣復活〜
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〜グランドガーデン地方南部・ヤマトの森〜
ショウ「空気がうめぇ。さすがは、世界の大自然3選に選ばれる森だな。」
レオ「てめぇ、ハイキングに来たんじゃねぇんだぜ?」
ショウ「うるせぇんだよ、バカのお前にはこの澄んだ空気の旨さがわからねぇんだ。」
レオ「空気に味なんかあるか!」
ショウ「そー言うところがバカなんだ。」笑うショウ。
レオ「んだと、やんのか?」
ショウ「またそれかよ。てかお前って、フィルズには行ったことあんのか?」
《フィルズ
ボルテアの北隣の街。暴力団、破壊の爪が街を取り仕切っており、治安が悪い。グランドガーデン地方南部同盟には加盟していない。》
レオ「あぁ、昔ちょっとだけ姉貴とフィルズに住んでた。」
ショウ「じゃぁ、フィルズに着いたら姉ちゃんに会えるんじゃねえか?(てか姉ちゃんいたんだ。)」
レオ「死んだよ。」
ショウ「あ…すまねぇ。でも、どうして。」
レオ「姉貴の婚約者が…」
と、そのとき、森の茂みから音が。
(何かいるな。)と目を合わせ合図するショウとレオ。
ショウが槍を構え、ゆっくりと近づく。
茂みをかき分けるショウ。
しかし、何もいない。
と、次の瞬間、頭上の木の枝から黒ずくめの人間が現れ、すばやい動きでショウの腰に巻いてあるポーチを取り外し、逃走。
レオ「忍者!?」
ショウ「あれには財布と、地図が、入ってる!追うぞ!」
森の中を逃走する忍者らしき人物。
それを追いかけるショウとレオ。
忍者「(.しぶとい野郎どもめ。)」
レオ「フィルズの方だな。」
ショウ「街に逃げ込まれると余計厄介だぞ。」
そして、3人は森を抜け、フィルズの街へと差し掛かかった。
この後、このフィルズの街で旅のはじめの大きな試練が待ち受けていることを、彼らはまだ知らない。