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□〜雷を纏う槍師〜
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ここは、ボルテアの町。
グランドガーデン地方南部の指揮をとる比較的大きな町。

東にある槍術道場“ジェラフィス槍道場”は、この町唯一の武術道場で、この町の治安を任されている。

〜ジェラフィス槍道場〜

町人「ショウさん!隣町の暴力団の連中がまた現れました!商店街です!」

ショウ「クロウデストロイの連中かー。ったくよぉー凝りねぇやつらだなぁ。」


《ショウ=ジェラフィス
ジェラフィス道場の若き8代目道場主。4年前に父が姿を消して以来、道場主をしている。町最強のランサーで町中の人々がショウを頼りにしている。》


ショウ「おじさんサンキューな!すぐ行くよ!」

ショウ、壁に立て掛けてあった槍を手にし、道場を飛び出した。



〜町の中央、商店街〜

スパロ「お前らなに睨んどんねんコラァ!なめとったら痛い目見んぞボケェ!」
頭に包帯を巻いた暴力団幹部のスパロ商店街の人々を怒鳴りつける。

ボレロ「睨んでないんだど。スパロの頭が面白いから見てるんだど。」
と、スパロをからかうのはこちらも暴力団幹部のボレロ。

スパロ「余計腹立つわ!殺されたいんか!?お前ら!」
スパロの包帯は1m程の高さまで巻き上げられている。

カーブス「スパロ。ボレロ。南のクロウ狂大(きょうだい)と恐れられるあなたたちが、敗れたというランサーは本当に来るのでしょうね?」
スパロ、ボレロに問いかけたのは、暴力団《破壊の爪(クロウデストロイ)》の長、カーブス。

商人「来るさ!今にショウさんが来て、てめぇらなんか……!!」

ザクッ

商人の顔のすぐ横の壁に、カーブスの爪が突き刺さる。

カーブス「貴様に聞いているのではないのですよ。次に喋った時が貴様の最期だと思いなさい。」

鬼の形相で商人を睨みつけるカーブス。

商人「……来るんだよ!
せいぜい粋がって……!!」

カーブス「死にたいようですね。」

カーブスは爪を壁から抜き腕を大きく振りかぶった。
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