駄文部屋

□始りは、ほんのささいな―…
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あれは、開会式が終わって葉の家で宴会(?)が行われた日の夜…

「はぁ…キレイだなー…」
ホロホロは一人縁側で夜空を見ていた。
「まだ起きていたのか」
「…なんだ…お前か…」
相手が誰だかわかったのか、そのままの状態で答える。
「なんだよ、お前も寝れないのか?」
空を見つめたまま、隣に座った蓮に話しかける。
「…まぁ、そんな所だ。そういう貴様も眠れないのか?」
「あぁ…なんか寝れなくてなー…」
バツが悪そうに頭をかく。
「そうか」
蓮はただ一言、相槌を打つ。
「……」
「……」
そのまま黙り込む2人。
「……」
「……」
「……」
「……」
「……なんか喋れよ…」
耐え切れなくなったのか、ホロホロが呟いた。
「…貴様が何か話せばいいだろう」
「……んだよ…」
足を投げ出し拗ねたように口をとがらせる。



 
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